食品ロスは日本だけで年間600万トンも発生していると言われています。
これは環境問題や社会問題にも大きく影響しています。しかし、食品ロスを削減することは難しいと感じていませんか?
そんなあなたにおすすめなのが、フードロスアプリです。
フードロスアプリとは、お店の余った食事や訳あり商品を安く提供するアプリのことです。
この記事では、食品ロスアプリのメリットやおすすめのアプリを5つご紹介します。
ぜひ最後までお読みください。
食品ロス(フードロス)
食品ロスとは、本来であれば食べられるのに捨てられてしまう食品のことです。
世界中で毎年約13億トンの食品が廃棄されており、その経済的・環境的・社会的な損失は莫大です。
食品ロスはSDGs(持続可能な開発目標)の目標「つくる責任とつかう責任」に直接関係しています。
この目標は、2030年までに、世界全体の一人当たりの食料の廃棄半減と、生産・サプライチェーンにおける食品の損失の減少を目指しています。
また、食品ロスは他のSDGsの目標にも間接的に影響しています。
食品ロスによる温室効果ガスの排出は気候変動を悪化させるため、目標「気候変動に具体的な対策を」に関係します。
食品ロスによる食料不足や栄養不足は貧困や飢餓を招くため、目標「貧困をなくそう」や目標「飢餓をゼロに」に関係します。
食品ロスによる資源の浪費や環境破壊は生物多様性や生態系の保全を阻害するため、目標「海の豊かさを守ろう」や目標「陸の豊かさも守ろう」に関係します。
日本では、年間約570万トンの食品が廃棄されており、そのうち事業系が309万トン(54%)、家庭系が261万トン(46%)です。
日本人一人当たりの食品ロス量は1年で約45kgであり、毎日茶碗一杯分のご飯を捨てているのと同じ量です。
日本で食品ロスが発生する原因はさまざまですが、主なものとして以下のようなものが挙げられます。
- 商品の大量陳列やセールなどで必要以上に購入してしまうこと
- 規格外品や返品商品などを廃棄すること
- 飲食店や外食産業での売れ残りや客の食べ残し
- 家庭内での賞味期限切れや調理過剰など
日本で食品ロスを削減するためには、政府・企業・個人がそれぞれ役割を果たす必要があります。
政府は法律や規制、補助金などで食品ロス削減を推進することが求められます。
企業は生産・流通・販売・消費の各段階で食品ロス削減に取り組むことが求められます。
個人は自分の消費行動や意識を見直すことが求められます。
食品ロス削減のメリットは大きく3つあります。
- 経済的には、食品ロスによる損失を減らし、生産性や収入を向上させることができます。
- 環境的には、食品ロスによる温室効果ガスの排出や資源の消費を減らし、気候変動や環境破壊の抑制に貢献することができます。
- 社会的には、食品ロスによる食料不足や栄養不足を解消し、貧困や飢餓の削減や教育や雇用の機会の拡大に貢献することができます。
食品ロスは私たち一人ひとりの生活に密接に関わる問題であり、持続可能な世界を実現するために重要な課題です。
フードロスアプリのメリット
フードロスアプリを利用することで、店舗、消費者、環境の3つのメリットがあります。
それぞれについて詳しく説明します。
店舗のメリット
- 売れ残りや訳あり商品を安く提供することで、廃棄コストを削減し、収益を向上させることができます。
- フードロスアプリを通じて、新たな顧客層を獲得し、ブランドイメージを向上させることができます。
- 食品ロス削減に貢献することで、社会的な評価や信頼を得ることができます。
消費者のメリット
- フードロスアプリを利用することで、新鮮で美味しい食品や商品を安く手に入れることができます。
- フードロスアプリを利用することで、食品の種類や量を自分の好みやニーズに合わせて選ぶことができます。
- フードロスアプリを利用することで、食品ロス削減に貢献し、自分の消費行動に意味や価値を感じることができます。
環境のメリット
- フードロスアプリを利用することで、食品ロスによる温室効果ガスの排出や資源の消費を減らし、気候変動や環境破壊の抑制に貢献することができます。
- フードロスアプリを利用することで、食品ロスによる食料不足や栄養不足を解消し、貧困や飢餓の削減や教育や雇用の機会の拡大に貢献することができます。
- フードロスアプリを利用することで、食品ロスによる資源の浪費や環境破壊を防ぎ、生物多様性や生態系の保全に貢献することができます。
フードロスアプリは店舗、消費者、環境の3つにとって有益なサービスです。
おすすめフードロスアプリ5選
各アプリの特徴、利用方法、対応エリアなどを記載します。
TABETE
TABETEは、閉店間際に廃棄される食品をお得な価格で購入できるフードシェアリングサービスです。
飲食店やスーパーなどの加盟店から発信される食品ロス情報をアプリで受け取り、クーポンを購入して店舗で引き換えます。
購入金額の一部は、飢餓や栄養不足に苦しむ子どもたちに給食を提供する団体に寄付されます。
対応エリアは全国ですが、加盟店の数や種類は地域によって異なります。
No Food Loss
No Food Lossは、賞味期限が近づいた商品や季節限定商品などをクーポン形式で販売するサービスです。
コンビニエンスストアや小売店などの加盟店から発信されるクーポン情報をアプリで確認し、店舗で認証して商品を購入します。
購入金額の一部は、飢餓や貧困に苦しむ人々に食事を提供する団体に寄付されます。
対応エリアは全国ですが、加盟店の数や種類は地域によって異なります。
フリフル
フリフルは、規格外品や余剰品などの野菜や果物を無料でプレゼントするサービスです。
農家や生産者から直送される新鮮な食材を抽選で当選した人に届けます。
送料や代引き手数料は別途かかります。また、オリジナル商品や逸品なども有料で販売しています。
対応エリアは全国ですが、在庫や配送状況によっては一部地域に届かない場合があります。
食べチョク
食べチョクは、品質にこだわる農家や漁師から旬の食材を直接お取り寄せできるオンラインの直売所です。
生産者が一番美味しいタイミングを見極めて発送するため、鮮度や味が保証されます。
また、生産者と直接やりとりできる機能もあります。
対応エリアは全国ですが、在庫や配送状況によっては一部地域に届かない場合があります。
tabekifu
tabekifuは、食品ロス解消とSNS投稿で寄付ができる食のシェアリングアプリです。
加盟店から発信される食品ロス情報をアプリで受け取り、商品を購入します。
購入した商品をSNSに投稿すると、社会貢献団体に寄付することができます。
対応エリアは東京都内ですが、今後全国展開する予定です。
まとめ
この記事では、食品ロスアプリという、食品ロスを削減するために役立つアプリについてご紹介しました。
食品ロスアプリを利用することで、店舗、消費者、環境の3つのメリットがあります。
店舗は廃棄コストを削減し、収益を向上させることができます。消費者は新鮮で美味しい食品や商品を安く手に入れることができます。
環境は食品ロスによる温室効果ガスの排出や資源の消費を減らし、気候変動や環境破壊の抑制に貢献することができます。
また、おすすめのフードロスアプリ5選を紹介しました。
TABETE, No Food Loss, フリフル, 食べチョク, tabekifu の5つのアプリはそれぞれ特徴や利用方法が異なりますが、共通して食品ロス削減に貢献するサービスです。
対応エリアや在庫状況などによっては利用できない場合もありますが、今後全国展開する予定もあるようです。
食品ロスは私たち一人ひとりの生活に密接に関わる問題であり、持続可能な世界を実現するために重要な課題です。
私たちは食品ロスアプリを利用することで、食品ロス削減に向けて一歩踏み出すことができます。
ぜひあなたもフードロスアプリを試してみてくださいね。
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